奈良旅×生活

奈良旅のこと、奈良生活のこと。

奈良で出会う 天皇になった皇女たち 8/30刊行します

2017年8月30日に、淡交社さんより「奈良で出会う 天皇になった皇女たち」という本を上梓致します。

奈良で出会う 天皇になった皇女たち

奈良で出会う 天皇になった皇女たち

 

古代の女性たちがどんな生き方をしたのか、6人の天皇になった皇女たちの人生を辿り、奈良県内(一部県外もあり)ゆかりの場所を紹介した本です。

昨年、倉橋みどりさんと「奈良時代の女性たちの祈りを歩く」という講座をはじめてからますます、古代の女帝や皇女たちについて魅せられていきました。

現代の私たちの目の前に存在している遺跡、仏像、建築物の造形自体も好きなのですが、それをいつ誰がどういった思いでこれを作った、作らせたのかということを知るたびに、本にまとめたいなという思いが強くなりました。

歴史書は彼女たちの意志が「本当に」どこまで反映されているのかはわかりません。でも確かにここに存在していて、様々な思いを胸に生きていた。そのことを日本書紀続日本紀の記述を元に、私個人の思いも込めて記しました。

表紙から中身にいたるまで、上村恭子さんの美しいイラスト満載の本です。女帝24点、皇女(と光明皇后)は各1点づつ。女性たちのイラストはすべて書き下ろしです。

古代の情景のイメージを手助けする恭子さんのイラストもぜひお楽しみください。

 

イベントお知らせ

※8月20日から、啓林堂書店奈良店さんで「上村恭子作品展」開催。発売日の8月30日からは本書の原画も展示します。(9月末までの予定)おでかけフルコトも開催しますので、フルコトの雑貨も販売します。 

そして9月3日(日)には生駒あさみと上村恭子のトーク&サイン会を開催しますので、ぜひいらしてくださいねー。

 

◎本書でとりあげている女性

推古天皇

皇極(斉明)天皇

持統天皇

元明天皇

元正天皇

光明皇后

孝謙(称徳)天皇

飯豊青皇女、鏡女王、大伯皇女、吉備内親王井上内親王

 

(表紙は持統天皇と宮滝。カバーをとると水に映っている持統天皇の姿がみえます)

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2011年以降に奈良好きになった方へのアンケート

 

今年のGWは去年と比べても凄くたくさん人出だったと思うんです。


2010年、東京に住んでいた私は、奈良市の人の多さに驚いて南部ばかり行きました(そして洞川にはまりました)。やはりメモリアルイヤー、宣伝もたくさんしていたし、イベントも多いし、(イベントの出演者目当ての観光客も多かったですね。)特別な年なんだなと実感したものです。

…と思っていたのですが、今年はあの年を上回って人がいたような気がします。外国人観光客もたくさんいたとは思うんです。が、日本人の旅行者もすごく多く感じました。(数字を見たわけではない、個人的な体感です。)
連休の並びがよかったり天気がよかったりというのも理由だと思いますが、そういえば奈良県外で奈良の宣伝って、以前と比べてどのくらい増えていてどのくらい訴求度が高まっているのかが気になってきました。今は奈良に住んでいるので、外の状況も知りたい~。あ、奈良県内にお住まいで、最近奈良にはまったという方もぜひご回答ください。
よろしくお願いします。

奈良旅アンケート

 

あ、今年も削氷はじめました。ことのまあかりでやってます。ぜひお越しください~。

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旅人と地元人の「洞川の本」発行しました

旅人目線(私)と、地元目線(橋田頼子さん)の、ふたつの目線が1冊の本になった「洞川の本」、4月11日に刊行しました!

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冒頭にも書いているのですが、洞川は本当に不思議なところです。もう数え切れないくらい行ってますが、何度行っても新しい発見があるし、出会いがあります。

2010年に「ふたりでいく奈良」を出したときもちょっとだけ触れてます。2012年に「マチオモイ帖」で「洞川帖」を発行しましたが、マチオモイ帖に出すということで作ったのが元になってました。「ならびたり」にも洞川のことを載せたり、ことあるごとに洞川を押してきましたが、いつか洞川だけのボリュームたっぷりの本を作りたい!と思い続けていました。なので念願がかなってうれしいです。

旅人パートの私のページには洞川がどんな場所なのか、修験道役行者さんを抜いては語れないこと、洞川周辺のお勧めのページ、信仰が息づく洞川ならではの場所や、お祭のことなどなどを記しています。旅人目線ではありますが、1日2日行っただけではなくて、この7年間通って感じたことを書いたつもりです。また、旅人でありませんが2人の現役の行者さんにもインタビューさせていただきました。女人禁制の大峰山内のことを色々教えていただきました。行者さんてどういうことをしているのか、どうやったら修行ができるのか、などなど、詳しく記載してあります。男性で、大峰山に行かれる方、そして女性でも、行くことは叶わないけれど知りたい方に、ぜひ読んでもらいたいです。

そしてさらに、いつもお世話になっている、橋田頼子さんに「地元目線」のパートを書いていただきました。地元の人が愛する洞川の場所、人々、地元ならではの食事などなどを盛り込み、龍泉寺の院主さんと、頼子さんの娘さんに地元人対談をしていただきました。

今までにない本になっていると思います。ぜひぜひたくさんの方に読んでいただきたいです。

※一般書店には流通しておりません。

 

★奈良倶楽部 谷さんにブログでご紹介いただきました。

naraclub-naraclubpart2.blogspot.jp

 

通販はこちらからお願いします。

旅とくらしの玉手箱 フルコト通販

 

●発売場所

奈良市

フルコト

ことのまあかり

啓林堂書店各店

奈良倶楽部

koharucafe

大和郡山

とほん

【東京】

奈良まほろば館

天川村

ゲストハウス一休

ブックカフェひとやすみ

みやそい

彰武

などなど・・・

 

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丸三年たちまして。

奈良に移住して今日で丸三年たちました。あっという間でした。でもまだ奈良県民の実感が沸かないです(笑)

 移住してきてから色々なことをしてきましたが、仕事ややることがあるとそちらを優先してしまうので、「どこかに行く時間」はとれても、「奈良のための日」を取れないことがなかなか辛いところです。行きたいところは色々あるのに、1日つかってあっちにいったりこっちにいったり、という計画がなかなか出来ないんですよね・・・

でもやはり、時間があればすぐにどこかに行くことができるのは良いなあと思います。「思い立って明日香」とか、本当に贅沢ですが、ちょいちょい行ってます。お花が咲いたり雪が降ったらその場に行けるというのは住んでいればこその楽しみ方ですね。

とかいって、昨年は仕事に相当追われていて(今もまだ追われていますが・・・)なかなか動きが取れなかったのも事実です。移住するときに「いつでもいける、と思いたくない」ということがあったのですが、物理的に出かけられないことも多かったので、今年は意識して出かけることにしたいと思います。今年の目標は、まだ行ったことがない行事などに毎月最低でも1回は行くことにしました。2月は長谷寺の「だだおし」に行って参りました。平日なこともあったり、今までなかなかいけなかったのです。迫力のあるお祭でした。また参拝したいです。三月はどこにしようかな。

そうこうしているうちに、明日から修二会本行が始まりますね。毎年途切れずに連綿と続く行事があること、祈りが続いているということは本当に凄いこと。ずっと途切れず続いてきていることなんて、奈良を好きにならなければ知りませんでした。

ほかの行事や、社寺さん自体や仏像などもそうなんですが、「ずっとある、ずっといる、ずっと信仰されてきた」ということでの安心感というのは、本当に大きいと思います。しんどいことやつらいことがあったら、奈良に来て、ずっと昔からあるものに出うだけで心が楽になるところがあるんじゃないかな。私はそう思ってます。

 

そんなことを思いながら、4年目の奈良はインプットにも力を入れて、奈良のことをもっともっと知る年にしたいです。倉橋さんとの古代女性の講演と、ほかにも色々決まってきているので、仕事もしつつ奈良を楽しみます。

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※「いちる」の準備号は本日発送いたしました。明日以降順次届くと思いますのでどうぞよろしくお願いします。

※洞川本やメルマガもまだ時間がかかっていて申し訳ないですが、お待ちいただけると幸いです~

 

「好きだからです」

お店をやっていたり何か作っていたりすると取材される機会も多いのですが、

「なぜこれをしているのですか?」と聞かれるときに「好きだからです」と回答すると、全然納得していただけないんだなあと思うことが多いです。

以前も書いたり言ったりしたことがあると思うんですが「どうして奈良が好きなんですか?」という質問って何十回も聞かれています。が本当に回答が難しいです。私という人間が育っていった環境、人格形成に及ぶところまで戻った上で、色々な要員が複合的に絡み合って、奈良という場所に惹かれるんですよ。とかいって、軽い気持ちで聞いた記者の方にそんな人生を語られても、ですしね。

私も何冊か本を作ってきていますが、取材先の方の「好きだからです」という気持ちって凄くわかるんですよ。だから、取材させていただいた方がそう言うなら、私はそう書かせてもらっているんですが、個人の本では許されても新聞や雑誌やテレビでは許されないところがあるんでしょうね。

「好き」って伝わりにくいものなんだな、と取材を受けるたびに思います。それをしている理由が欲しいのはわかるのですが、愛だけではダメなのね。何か大義名分が欲しいのでしょう。愛って何でしょう。って言われたら、説明しにくいことではあります。自分の中から湧き上がる、説明のつかない何かなんですよね。(結局説明できない)

たとえば、私の場合、奈良に特化したことをしていることが多いので「まちおこし」的なことをよく言われます。盛り上げるためにやっている、と言って欲しいという方も多く感じます。だがしかし、まちおこしや盛り上げるという言葉は私にとっては地雷です。(笑)

好きなことを楽しくやっていたら、人が来ると私は信じてます。でもそれは簡単なことではないということもわかってます。でも、そうあって欲しいと、わたしが願っているということです。

お客さんが来るために「仕掛ける」とか、「誘客」とか、そんな言葉を使っていろんな企画をするのではなくて、「好きだから」「楽しいから」という気持ちが最初にあって欲しいんです。主催者は何かをするときにそう思っていて欲しいんです。これはただの奈良好きの願いです。

 

好きだから楽しいから。いろんな人に知ってもらいたい、楽しんでもらいたい。

そんな気持ちをもって、いろいろなことをしていきたいと思っています。私もまだまだ知らないことばかりですが、自分のこれまでの経験を踏まえた上で、ひとに伝えられることを伝えていけたらと思ってます。

記紀万葉名所図会、祈りの回廊に携わりました。

奈良県刊行の二つの仕事が発表になりましたのでお知らせします。

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■奈良記紀万葉名所図会-日本書紀歴史体感編-

ココトソコノ制作室で編集ディレクションをさせていただきました。

今回の冊子は中学生向けということもあり、本文イラストは伊藤いらかさんにお願いしました。伊藤いらかさんは飛鳥時代奈良時代のイラストを描かれる方で、とても美しいイラストを描かれる方です。こういった作風のイラストが、中学生の興味を引くのではと思い、今回起用させていただきました。中学生向けとはいっても、大人も十分楽しめると思います。日本書紀飛鳥時代に興味がない人にとってはとっつきにくいものかもしれませんが、読み込んでいくと面白いんです。何より日本書紀に書かれた場所が奈良にはたくさんあるということ。そこに今でも行けるということ。そのことを、奈良に住む中学生が知るきっかけになってもらえたら、お手伝いさせていただいた身としてはとても幸せなことだと感じています。

色々な方にお世話になりました。関係者の皆様、県庁の皆さん、本当にありがとうございました。

冊子は15日ごろから県庁の文化資源活用課さんや観光案内所などで配布とのことですが、1人1冊になるようです。(東京のまほろば館などでも配布するようです)

郵送をご希望の方は、封筒の宛先面に「日本書紀・歴史体感編 希望」と明記し、送り先を記載した返信用封筒(A4サイズが入る封筒に205円切手を貼付)を同封のうえ、奈良県文化資源活用課(〒630-8501 奈良市登大路町30番地)までお送りください。
※電子ブック版はこちら
http://www.pref.nara.jp/miryoku/zue_rekishitaikan/

 

■祈りの回廊 春夏版

こちらもココトソコノ制作室で、特集ページのみ編集させていただきました。宿坊と庭の特集です。

宿坊、好きです。奈良に住んでいても、また泊まりにいきたいと、今回の取材で改めて思いました。お寺に寝泊りするという、普段ではできない体験。夜間や早朝のお参りができるというのは格別です。今回の祈りの回廊が発行されてから話をした方に「奈良に宿坊があるの知らなかった!」と言われましたが、奈良にも色々あるんです。(高野山とかが有名なようですね)パンフレットをご覧になって、ぜひ宿坊に泊まってみてくださいね。

そして「奈良の庭」特集。奈良の庭って奥深いんだなあと、今回の取材を通してはじめて知ることばかりで、楽しかったです。監修をしていただいたマレス先生のインタビューもかなり読み応えがあります。考えてみたらこれまで「庭」という観点でみたことがなかったもしれない場所も多くて、次に訪れるときは視点を変えてみてみようと思う特集です。じっくり読んでください。観光案内所などで配布しています~。よろしくお願いします。

 

上記2つ以外にもグッズの制作や、まだ公に出来ないお仕事などもあり、2016年下半期はあっという間に過ぎてしまいました。

考えてみたら昨年は形になったものが手帖しかなかった!?あれ!??なのですが、これからようやく自分で刊行する本にがっつり取り組めます。大変大変お待たせしておりますが、いいものが作れるように全力を注ぎますので、どうぞよろしくお願いします。

 

2017年もよろしくお願いします

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

奈良旅手帖発行のお知らせをしたまま、更新ができずにおりましたが、2016年は編集のほうでも様々なお仕事をいただきました。

まだ現在進行形で製作中のものも多いのですが、その中でもご予約いただいている本の2冊の発行が伸びていることを大変申し訳なく思っております。もうしばらくお待ちいただけるとありがたいです。

また今後、編集した冊子などの刊行関係のお知らせすることもあると思いますので、よろしくお願いします。

 

 

ことのまあかりは大晦日からお正月の営業をさせていただきました。奈良の一部で食べられている「きなこ雑煮」とワンプレートおせちのセットはたくさんの方に召し上がっていただけて、とても嬉しかったです!ありがとうございました。

だいすきな場所で一年の最初を迎えたい、という奈良が大好きなたくさんの方たちにお正月からお会いできました。

私もかつては皆さんと同じく、奈良の社寺で年越しをする楽しさを味わっていた側でした。

(ちなみに、大神神社で10時くらいから年越しを待ち繞道祭の最初まで居るのと、信貴山朝護孫子寺の宿坊で宿泊年越しからの深夜のご祈祷などへの参列、が多かったです)(寒かったですねー。私の冬の装備は基本的に奈良に行くためのものでした)

奈良におわす神様や仏様にご挨拶する年初というのは私にとっては大切なこと。きっとお越しになったみなさんもそういう気持ちなのだと思います。

今年はそんな皆様が少しでも休める場所があれば、と思って、はじめて大晦日からの営業をしました。

年越し蕎麦を食べにきてくださった方が初詣をしたあとにまたお越しくださったり、翌日におせちを食べにきてくださったりしたり、本当に嬉しいことでした。

ひとりで旅をしていて、お正月気分を味わえたと仰ってくださる方も多くて、営業してよかったなとかみ締めている正月七日です。来年の営業はまだ未定ですが(笑)もし営業する場合はよろしくお願いします。

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奈良の観光についてもう18年もみてきましたが、いろんなことが変わってきたと思います。

 

また、奈良が大好きな観光客歴のほうがまだまだ長かった私からすると、奈良リピーターを大切にしてくれる場がもっとあるといいなと思うのです。奈良が好きだから奈良をもっと知りたいという方は本当にたくさん居るので。

いろんなことがありますが、今年も奈良を愛しながら奈良で生きていこうと思います。

 

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