中の人と外の人の間
最近またしても自分の肩書きについて悩むことがありました。とはいえ大体悩んでも結論がでないので、その媒体に合う肩書きで書いてもらうしかないんですが。
私は今は奈良のことに関する仕事しかしていません。それが、執筆だったり店の経営だったり、雑貨制作販売だったり、イベントの企画だったり、デザインだったり、監修だったり、ディレクションだったり、観光案内だったり、講演だったりするだけで、題材はそれぞれですが、基本的に私がやれる範囲で、奈良のことしかやっていません。
しかし一般的にはメインの職があるのが対外的には分かりやすいですよね。文筆業なら「作家」とか「ライター」とか。店をやってるなら「雑貨店店主」とか「パティシエ」とか。わかりますわかります。奈良の観光案内関係の仕事で「店の店主」と肩書きを言われてもピンとこないだろうし、お店の取材に来られた人に本を出してるとかいっても、そういうところは求められていないというのもわかります。
こういうことを包括してやっている人だ、団体だ、というのをわかってもらうために、屋号をつけるということがあるんですが、お店の名前のほうが知られてしまっていると屋号と名乗ったところでわかりにくいというのもある。とはいえもう屋号(会社名)を名乗っておぼえてもらっていくしかないですけどね。横文字の、造語を使って自分の肩書きを新しく作るのはちょっと違うかなー。と思うので。しっくりくる言葉があればいいんですけど。
私自身としては奈良に軸足をおいていることで、しっかりとした芯があると思っているのだけれど、外からみるといろんなことに手を出してて軸が定まってないようにみえるのかもな~とも思います。(そう見られてることに対しては仕方ないかな~と思うので、別にどうにかしたいと悩んでるわけではありません)
というわけで、いろいろなことをやってはいますが、私は結局奈良で何をしたいのかな、と考えたところ
私は、奈良の中の人やものごとと、外の人物の間にいて、そこを結びたいのかな、と。
だったら広報的、情報発信的な仕事をしていれば十分では?とも思われがちですが、SNSで広報ができることを考えると、全部情報発信でもあるんですよね。お店をすることも情報発信のひとつだと思います。雑貨を作って販売することも。うちの店には奈良が好きだったり、奈良に興味を持ってる人たちも多数来てくれるし、伝えたいことをダイレクトに伝えられる、伝わっているという実感があります。
もう奈良に住んで5年目になるものの、長年通ってたこと、奈良に住んでいなかった自分というものは捨てられないし、今後もその部分は大事にしていきたいと思ってます。奈良が好きで来ている人たちとこれからも共感していきたい。奈良ってすごいねって言っていきたい。でも今は住んでいるわけで、遠くから来ている方たちよりはひょいひょいと行きたいところにすぐにいけるようになってます。生活しているからこそわかること、そこも大事にしたい。だから中の人と外の人の間でこれからもやれることをやっていこうと思います。
今までできてなかったことでこれから出来ることといえば、中の人に外の人たちのことを伝えるということでしょうか。奈良が好きな人たちはこんなにたくさんいるんだよ、ということ、奈良の人たちに知ってもらいたいとずーっと思ってました。でも口で言ってもわかってもらえないなと感じることが多いんですよね。
やっぱり以前から言っているように、奈良好きが集まるイベントなどをしていくべきですね~。好きでわざわざ来ている人たちがいることを知ってもらうために。本格的に色々考えていきたいです。みなさまご協力お願いします。
しかし普通であれば目標をたてて、それを達成するために行動するのかもしれないですね(笑)私は好きなことをやったりいただいた仕事をやっていくうちに考えがまとまっていくタイプなんでしょう。
まあ根本は私が奈良を好きだからやっていること。誰かのためにやっているわけではないし。全部ひっくるめて人生だし。