2014年2月22日
写真は今年の旧暦元旦の石上神宮。
2014年の2月22日は奈良の部屋の鍵の引渡しのために、引越し前に奈良に来た日でした。私にとってラストとなった奈良通いの日が丸4年前の今日です。この後に奈良に来たのは引越しのため。それから住んでいます。
本格的に「引越ししよう」と決めたのは前年の11月ごろだったでしょうか。それから物件を探していたものの、1月末くらいまで全く決まらなかったんです。確定したのは2月に入ってからだったかな。それまでも、奈良で仕事が増えてきたのでアパートや家を借りたりしていたのですが、本格的に住むことを考えたときになかなか決められず。実は明日香や橿原のほうも視野に入れてたんですよね。洞川の物件もみていました。色々と検討した結果、今の家に決めました。
この時はいつものように夜行バスに乗って、ふと「今日が、奈良に通った最後の日なんだ」ということに気づいて、FBに書き込んでいたようです。
それがこれ。
このときの気持ちはとても覚えています。距離があるからこそ、奈良に対する思いを募らせていた部分があったので、住んでしまって大丈夫なのだろうかとずーっと思ってました。住んだら奈良の魅力が褪せてしまわないかと心配してくださる方もいるたというのは本当で(笑)「大丈夫です」と書いてますが少し不安もあったんです。生活と憧れは切り離したほうが幸せなのではないかと思っていました。
かつて私は、奈良に住んだことがないというだけで軽い扱いを受けたことがありました。好きなのに住んだことがないなんて、と。
その時に「住まなくたって奈良好きには変わりないということを体現してやる」という意地があったんですよね(笑)。とはいえフルコトの仲間も出来たし、お仕事も増えてきたし、奈良に住んだほうが良いな、と思う転機もあり、その意地は消えました(笑)まあ意地になってるのもおかしい話ですが。
通うことで奈良に行くまでの間に予定を立てて、限られた時間の中でたくさんの体験をしてきました。今私が奈良で楽しく生活できているのはその体験のおかげです。
住まないとわからないことがたくさんあったのは事実でした。でも通った15年はなかったことにはできません。住んでいなかったからわかること、住んだからわかること。その両方があって、今の私があるのは確かなので。今は逆に私に対して住んだことがないくせに、と言ってきたおじさんに感謝します(笑)。
住むことで一番実感したのが、奈良の様々なことが「我が事」になったということでしょうか。自宅や、お店をやっている場所の歴史を知ることは、ただ奈良の知識を増やすというだけではなくて、自分につながるんです。
先日みつけた「平城坊目考」という本で奈良時代以降に、今自分に関わる場所はどういう場所なのかということを知りました。ご縁のあった場所に生まれ育ったわけではなくても現在の自分につながっている。
我が事目線でみると、また違った奈良がみえてきます。本当に奥深くて、奈良への興味は全然つきないです。5年目の奈良も楽しく旅と生活をしていきたいと思います。
ちなみに去年は引っ越した2月28日にブログ更新してましたねー
4年目の奈良はインプットにも力を入れて、奈良のことをもっともっと知る年にしたいです
とか書いてましたが、冊子や本など5冊も出すという、これまでで一番アウトプットしたい年でしたよ…。とはいえまだまだ奈良のこと新鮮に知ることが多いです。インプットする時間をつくるということかな~。本を読んだり、あちこち行って体験すること。様々なことをしていきたいです。
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この2014年2月22日に開店した、大和郡山とほんの第四回栞展に参加してます。4年前の初日に伺ったのは、本当につい最近のことだと思ってたんですがあっという間ですね。
マスキングテープやミニクリアファイルなどのグッズ展開をしている「大和の山々」シリーズの栞です。
調子に乗って16種類作ってしまいました(笑)。3/4までの期間ですが、とほんに行ってぜひ見ていただけると嬉しいです。(ほかには下記のものが。全16種類)