「好き」ありきの情報発信
先日東京で奈良好きな方たちと色々お話する機会がありまして、奈良って他府県と比べても奈良が好きな人の個人発信が多いような気がする、と言われました。
奈良のことを個人の範囲で発信するということについては、私は19年前から当事者です。そして周りの人が当然のようにやっていることなので、それを奈良以外の場所と比べて客観的に考えたことがなかったのです。でも言われてみればそうなのかもしれないなあ。
「発信」とか仰々しく言ってますが、書いている側は単純に自分の感動をSNSに書いたりブログに書いたりしているだけで、みんな発信しなきゃ!ってほど気負ってないとは思う。でも個人が「好き」「楽しい」という気持ちを書いたらそれを誰かが目にとめてくれて、自分も体験したいと思い、行動に移す人もいるというのはやはり結果として「発信」になってるんですよね。誰もが発信できる、すごい時代になったなあと思います。
以前とったアンケートの結果の集計が遅くて大変申し訳ないのですが、アンケート結果をみても、みんながスマホをもち、SNSがいつでもどこでも出来る状況になったというのは大きいです。デジカメで写真を撮って、データをうつして、それをPCから更新するという手間、またはガラケーで撮影してガラケーでブログをカチカチ打ってたりとかはしてましたが、やはり手間だった。今やスマホ1つあれば何でもできるって改めて考えるとほんとうにすごいですね。
奈良が好き、と一言で言っても、様々な切り口、様々な見方があります。それはもう無限にあります。web上で色々できる世の中なので、それぞれが様々な見方でみたものを表に出していったら良いですよね。
好きという気持ちが発端になって色々なことが盛り上がっていくのがいいな。盛り上げるために、人を呼ぶために大掛かりな仕掛けをするのではなくて、誰かの「好き」「楽しい」が結果的に情報発信になっているというのが自然でいいな、そうあって欲しいなと思います。
アンケート結果と、もうひとつ思った「奈良ファンが増えた(ような気がする)理由」についてはまた後日にまとめます。
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昨年講演を聞きにいって最初から最後までうなずきすぎて頭が痛くなる(笑)くらいだった、藤本智士さんという編集者の方が「一人ひとりがローカルメディア」だと仰っていました。
藤本さんの7月に出た本、「魔法をかける編集」は紙の上の編集のことを書いているわけでなくて、何事にも編集が必要であり、誰もがそれを出来るということを仰っています。様々な人にお勧めしたいです
編集と言うと、文章を仕事にしている人たちだけに、必要なスキルと思われがちですが 企画や商品開発、町おこし……あらゆるビジネスに役立つ技術なのです。「すごくいい商品なのに伝わらない」「田舎に人が来なくて諦めモード」「イベントやっても盛り上がらない」こんな悩みを解決する編集のプロセスとコツを公開。紙やウェブだけではなく、モノ・街・人などを編集することで、マイナスをプラスに変えたり、忘れられていたものを人気商品にしたり、ローカルから全国へ発信できたりします。ビジネスの武器となる編集力を身に付けましょう。
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あ、そうそう先日やっと東京日本橋の「あをによし」さんに行ってきました。奈良の食材を使っていて奈良の地酒がたくさんあるお店です。めちゃめちゃ美味しい奈良の野菜のサラダと鴨のすき焼きを食べてきました。
東京に住んでいるときに作ってほしかった!!(笑)
東京近郊の方はまほろば館とセットでぜひ行ってみてくださいね。