奈良旅×生活

奈良旅のこと、奈良生活のこと。

【東京開催!奈良時代の女性たちの祈りを歩く】斎宮になった皇女たち~大伯皇女・井上内親王・酒人内親王~

f:id:asamiikoma:20171124001822p:plain

上村恭子 ひめみこごよみ2018年より 大伯皇女

昨年から倉橋みどりさんのNPO法人文化創造アルカさんと奈良時代の女性についての講座で、案内人を勤めさせていただいております。

この講座は、題材にした女性たちの生涯についてお話したり、ゆかりの地を紹介したり、ツアーを組んでゆかりの地に行ったりなどもしています。

古代のことを難しくお勉強するというわけではないのです。古代の奈良に生きていた女性たちのゆかりの場所や文物からどんな思い、祈りがあるのかを知ることで奈良の旅をさらに深く味えたら。そんな思いで開催しています。

来年の1月13日、14日には東京での講座とイベントを開催することになりまして、現在参加者を募集しています。13日はまほろば館さん(募集がまだ始まっておりません)、14日はワークショップなどもあります。場所は池袋駅徒歩5分のギャラリーKさんです。

(14日の講座・WSは受付が始まっています)

 ↓お香のWSについてはこちらに詳しく書いています。

asamiikoma.hateblo.jp

 

 というわけで、講座・WS紹介の第二弾。「斎宮になった皇女たち」というタイトルで、生駒あさみがメインでお話した後に、倉橋さんと対談形式でお話する、というスタイルの講座です。タイトルは自著「天皇になった皇女たち」から使いました。

斎宮とは、天皇の即位後とにその御世の安泰を願って、神様にお使えしていた未婚の皇女のことです。初代倭姫は崇神の代の人物。飛鳥時代に制度化され、後醍醐天皇の時代まで続きました。

 

今回の講座では、天武天皇の皇女で、斎宮が制度化してからの初代ともいわれる大伯皇女、聖武天皇の長女で光仁天皇の娘・井上内親王、そして井上内親王の娘・酒人内親王の三人についてをお話させて頂きます。

大伯皇女は天武天皇の娘で大津皇子の姉。亡くなった弟に思いを寄せて詠んだ歌が有名ですね。大伯皇女は大津皇子が亡くなった後、701年まで生きています。大伯皇女ゆかりの地の話や、奈良以外にも名張、岐阜の話も含めて、色々とお話致します。

(ちなみに上記のイラストはカレンダーのイラストです。大伯皇女が伊勢に行った翌年、同じ年齢、同じ蘇我倉山田石川麻呂の孫である阿閇皇女(元明天皇)と、天武天皇の娘で大友皇子の妃だった十市皇女が伊勢に行くんですね。その時の「久しぶりに友達に会えた」的なイメージで描いてもらいました。)

井上内親王は前日のまほろば館では、最期の地となった五條のお話がメインとなると思うのですが、14日のほうでは斎宮に定められた日の話や、斎宮時代に起きた出来事などを重点的に、人生全般的な話をする予定です。

酒人内親王は、井上内親王の娘で桓武天皇の妃になった人物。今年の正倉院展で「酒人内親王献入帳」が出陳されていました。娘の朝原内親王斎宮になった人物です。二人が潔斎した「春日斎宮」の推定地の話、空海の性霊集に残された遺書などから、人物像についても迫れたらと思います。

短い時間で3人について話をするので、どこまで掘り下げられるかわかりませんが、天皇の代を護っていた皇女たちの話、ぜひ聞きにいらしてください。

(こちらももうすぐ定員です。お早めに!)

お申し込みはこちらから!

naranoinori.info