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奈良旅×生活

奈良旅のこと、奈良生活のこと。

佐保姫が降りてきた

佐保山に宿る女神様のことを佐保姫と呼び、佐保山からおりてくる春霞は佐保姫が織り成す衣だと伝えられてきました。

平安時代には佐保姫の名前は春の代名詞として様々な歌に詠まれてきました。

奈良から遠い平安京で、奈良の地に訪れた春を想像してきた人たちがいます。そして千年たった今も、佐保姫が訪れた「春」の空気が奈良にはあって、それを肌が感じるのです。

佐保姫が降りてくれば、桜の花が咲く。

佐保川に咲く桜がそろそろ満開になりそうです。昼間の青々とした空の下の桜も、曇天の空に薄墨のようにうつる桜も、本当に本当に美しく、たくさんの人を魅了します。この桜の花を愛でるために、遠方から訪れる人も少なくないです。

昼間の桜もいいのですが、薄暗い早朝か、深夜の人の気配がない夜の桜も良いのです。ライトアップされてない桜は艶かしい色気が漂っていて、佐保姫の普段みられない表情をみてしまったような気分にさせられます。暗いので写真も撮れないから、余計にそんなことを思ってしまうのかもしれません。

 

季節を女神にたとえることが出来て、その女神がいるかもしれないと感じることも

いにしえから思いを馳せてきたひとたちがいた奈良ならではのこと。

桜が散るまでいろいろな空想をめぐらせて、花を愛でられる季節を楽しみたいです。

 

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