奈良旅×生活

奈良旅のこと、奈良生活のこと。

2018年の大晦日ですね。

2018年の大晦日になってしまいました。

早すぎてびっくりしますね。この間まで暑かったのに、もうあっという間に年末です。今年は夏から(細かく言えば春から)ずっと「大立山まつり2019 奈良ちとせ祝ぐ寿ぐまつり」のことで動いていました。

hoguhogunara.jp

企画と冊子やweb、SNSなどの広報関係の担当をしていますが、本当にいろんな人に会って会って会いまくって、お話を伺って、企画を立てた数ヶ月でした。まだまだやることとがたくさんあるので、過去形じゃないのですが。

渦中にいると情報発信もおろそかになってしまいますが、おなじみnakaさんがまつりについてまとめてくださっているので、ブログ貼っておきます(笑)

small-life.com

立山まつりに対しては初年度に行っていて色々思うところがあったのですが、イベントをすることが決まっている以上、何か出来ることがあるなら、と関わらせていただくことになりました。

私たちにできることがプラスになったのかどうかはわかりませんが、色々制約が多い中で、どうしたら来てくださる方に楽しんでもらえるか、さまざまな案が出て、実現に向けて動かしていくのは楽しいことでした。・・とはいえまあ大変なんですが(笑)。

とにかく今回私はいろんな人と会って会って会いまくりました。なのでかなり時間を使っています。でもこのイベントがきっかけで、奈良が好きな方たちが奈良をもっと楽しんで、知らない場所にも足をはこんでくれるようになってくれたらなと思えば、色々考えるのはとても楽しいです。

企画委員の方や県庁の担当の皆様はじめ、たくさんの方と知り合えたことが今回の大きな財産だなと思います。イベント終わっても皆さんとはつながっていきたいなー。

楽しい!わくわくする!!という気持ちを持ったままで、皆様をイベントにお迎えできたら良いなと思います。

1月26日、27日、平城宮跡に遊びにきてくださいね!!

 

(終わったらイベントの裏話的なイベントをことのまあかりでやるよ!!)

あなたふと

あな尊 今日の尊さや いにしえも はれ いにしえも かくやありけむ
今日の尊さ あはれ そこよしや 今日の尊さ

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落慶法要も終わって、一般公開がはじまりました。興福寺さん。落慶法要には参列させて頂きましたが、私が参列した2日間は想像以上の天気のよさで、汗をかくほどでした。本当に素晴らしかったです。

奈良時代のこの日も、こんなにすばらしい日だったのかなと想像して催馬楽の「安名尊(あなとうと)」のような気持ちってこんなかんじなのかな、と思いをめぐらせていました。

 

ああ尊いことよ 今日という日の尊いことよ
昔もこうであったろうか今日という日の尊いことよ
今日という日の尊いことよ

 

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あなとうと」の歌を思い出しました。

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興福寺中金堂 落慶法要

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興福寺落慶法要が明日、7日からはじまります。

ついにこの日が来たのか~という感慨でいろんな方の胸がいっぱいになっているかと思います。

私が中金堂のものとはじめて出会ったのは東京の何かの展覧会で鎮壇具が展示されていたときです。

 

この後かなあ。何の時なのか(阿修羅展ではないです)思い出せないのだけれど。

金や水晶、国宝級の300点/奈良・興福寺で出土 | 全国ニュース | 四国新聞社

再建するというニュースをきいても、想像がつかない先だなあ・・・と思ってました。(薬師寺の東塔もそうですね、まだまだと思ってました)

 

奈良に行き、興福寺さんの境内に行くたびに、景色がどんどん変わっていきました。2010年に着工してお堂がどんどん出来上がっていき、何度か建立中お堂の上も見学させて頂きましたね。もう二度と見られない場所からこの移り変わりを体験することが出来たのも、奈良にこの時期に通っていたからこそ。あの時だって「まだまだ先だなあ」って思ってたのに明日だなんてねえ・・・。

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こんなながめを見ることが出来たのです。

 

そうそう2016年にはひとまち大学さんでもこの講座に登壇させて頂きました。

asamiikoma.hateblo.jp

辻さんと馬場さんの中金堂のお話は、発掘時のことから、再建していく中で様々な規制があり、かなり苦労されていることなどなど、様々なお話を伺えました。

それにしても本当にあのとき話をしていたお堂が、ついに落慶されるんだなと思うと本当に感慨深さしかないなあ。

お堂に入堂したとき、どんな気持ちになるだろう。奈良時代の、不比等の祈りを空間を再現したお堂に。

 

西の鴟尾には「再建で天平の風が吹くだろう」という銘文が刻まれているんですよ。

 

一般参拝は10月20日からです。

ことのまあかりでは落慶記念メニューも予定しておりますが、出せるようになったらまたお知らせ致します!

 

今配布している奈良市観光協会の冊子「ならり」で、中金堂再建のページをココトソコノ制作室で少しお手伝いさせて頂きました。

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大立山まつり(仮)の企画部会に参加しています。

私が所属するココトソコノ制作室は来年1月26日、27日に平城宮跡朱雀門ひろばで開催予定の大立山まつり(仮)(海龍王寺:石川住職実行委員長)の企画部会委員としてイベントの運営に参加しております。
今度の祭は奈良好きな方たちがもっと奈良を知り、楽しめるような方向性で様々な企画案を計画しています。

 

予定では10月にパンフレットを発行します。それに掲載する冬の奈良のイメージを教えて頂きたいです。また、これまでの祭のイメージなども教えていただきたいと思っています。

下記から回答していただけるとありがたいです。

冬の奈良アンケート(大立山まつりについて)

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立山によくない印象の方も多いですよねー。私もそうでした。初年度に行ってキレました(笑)
なので最初、お誘いされたときに、え、あの祭に?無理ー!お断りしたほうがいいな・・・と考えていたのですが、
石川ご住職と平井さんとの思いをお聞きして、今回大きく変わることは間違いないし、どちらにしても誰かが関わることになるので、私たちに出来ることがあればと、参加することにしました。仕事ではありません。

現代の奈良県内のいいものが集まり
奈良時代のことも体験したり、知ったりできる。
そんなイベントにして、来た人たちはもっと奈良を知って奈良をめぐりたくなってくれたらいい。
その場の賑わいを作ることだけが目的のイベントだったら私は参加しません。全市町村が集まるイベントを生かさない理由はないです。奈良にすごいものがたくさんあるんだと知ってもらって、参加してくれた方それぞれが場所や人とつながって欲しいと思っています。

市町村の皆様もご協力よろしくお願いします。

 

私はこのイベントを通して、奈良の行政の方たちに「奈良好きってこんなにいるんだ」と知ってもらいたいと思っています。なので、奈良が好きな方たちが来てくださると本当に嬉しいです。まだまだ協力していただきたいこともでてくると思うので

今後ともどうぞよろしくお願い致します

NEXT-1300 NARA SUMMITに参加してきました

奈良市観光協会が主催のNEXT-1300NARAサミットに参加してきました。

この「NEXT-1300 NARA SUMMIT」は、あらゆる分野の第一線で活躍している方々に奈良市の観光競争力を高めるために必要な要素や機能、そして組織はどうあるべきかについて多角的な視点から議論をしていただくワークショップや、奈良市観光協会のこれまでの取組や成果の発表を行うイベントです。

このようなイベントです。 このワークショップに声をかけていただいたので、参加してきました。思ったことを忘れないうちにブログに書いておきますね。

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会場は旧奈良監獄でした。これ1枚しか撮影できなかった~><

 

色々な立場の色々な方のご意見を聞かせてもらって、すっごく面白かったし、ああこういう考え方もあるんだな~と納得したりと、とても刺激になりました。

参加してたくさんの意見を聞き、最終的に思ったのは、奈良では配慮しないとならないことがとても多いということ。そのため難しいこと、出来ないことが多いかもしれません。
で、その配慮が悪いんじゃなくて、配慮があるから今大切なものが残っていってるんですよね。それがなかったらとんでもないことになる。

配慮って言い方がよくないな、礼を尽くすというか、こちらの都合でお願いするのであれば当然のことなんですが。

奈良で仕事をしていたって、そういったことに携わらなければ知れない必要な配慮もたくさんあるんですよね。私だって奈良にきて色々な仕事するまで全然そういうことはわからなかったです。でもだめなことがだめな理由を知っていくことも大切かなと。

今回は「何をしたらいいか」という会だったわけですが、出来ないことはなぜ出来ないのかというのを考える会もあってもいいかもしれません。(そのためにはいろんな方にお話を聞きにいくのが必要ですが、それも含めて)

単純に「寺がだめと言ったから」とかじゃなくて、そのだめと言った理由がちゃんとあるはずだと思うんです。そこが社寺さんの大事にしていることだと思います。

それぞれが大事なところを大事にするのは当然で、観光に来てくれる人に、社寺さんやお店の方たちが大事にしている部分を知ってもらえるようなことを考えていってもらいたいなあ。そういうことを知ると、奈良のこと好きになると思うんですよ。

観光協会の若い方たちはすごくしっかりしていて、とても頼もしかったので、これから凄く期待してます。

結局わたしは奈良に興味があって来る人も、そういう方たちを受け入れる奈良の方たちも、みんな幸せになる方法で「観光」(というか旅)というものが成立するのが一番だと思ってます。

中の人と外の人の間

 

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今年の夏新薬師寺。初の燈花会をされていました。

 

最近またしても自分の肩書きについて悩むことがありました。とはいえ大体悩んでも結論がでないので、その媒体に合う肩書きで書いてもらうしかないんですが。

私は今は奈良のことに関する仕事しかしていません。それが、執筆だったり店の経営だったり、雑貨制作販売だったり、イベントの企画だったり、デザインだったり、監修だったり、ディレクションだったり、観光案内だったり、講演だったりするだけで、題材はそれぞれですが、基本的に私がやれる範囲で、奈良のことしかやっていません。

しかし一般的にはメインの職があるのが対外的には分かりやすいですよね。文筆業なら「作家」とか「ライター」とか。店をやってるなら「雑貨店店主」とか「パティシエ」とか。わかりますわかります。奈良の観光案内関係の仕事で「店の店主」と肩書きを言われてもピンとこないだろうし、お店の取材に来られた人に本を出してるとかいっても、そういうところは求められていないというのもわかります。

こういうことを包括してやっている人だ、団体だ、というのをわかってもらうために、屋号をつけるということがあるんですが、お店の名前のほうが知られてしまっていると屋号と名乗ったところでわかりにくいというのもある。とはいえもう屋号(会社名)を名乗っておぼえてもらっていくしかないですけどね。横文字の、造語を使って自分の肩書きを新しく作るのはちょっと違うかなー。と思うので。しっくりくる言葉があればいいんですけど。

私自身としては奈良に軸足をおいていることで、しっかりとした芯があると思っているのだけれど、外からみるといろんなことに手を出してて軸が定まってないようにみえるのかもな~とも思います。(そう見られてることに対しては仕方ないかな~と思うので、別にどうにかしたいと悩んでるわけではありません)

というわけで、いろいろなことをやってはいますが、私は結局奈良で何をしたいのかな、と考えたところ

私は、奈良の中の人やものごとと、外の人物の間にいて、そこを結びたいのかな、と。

だったら広報的、情報発信的な仕事をしていれば十分では?とも思われがちですが、SNSで広報ができることを考えると、全部情報発信でもあるんですよね。お店をすることも情報発信のひとつだと思います。雑貨を作って販売することも。うちの店には奈良が好きだったり、奈良に興味を持ってる人たちも多数来てくれるし、伝えたいことをダイレクトに伝えられる、伝わっているという実感があります。

もう奈良に住んで5年目になるものの、長年通ってたこと、奈良に住んでいなかった自分というものは捨てられないし、今後もその部分は大事にしていきたいと思ってます。奈良が好きで来ている人たちとこれからも共感していきたい。奈良ってすごいねって言っていきたい。でも今は住んでいるわけで、遠くから来ている方たちよりはひょいひょいと行きたいところにすぐにいけるようになってます。生活しているからこそわかること、そこも大事にしたい。だから中の人と外の人の間でこれからもやれることをやっていこうと思います。

今までできてなかったことでこれから出来ることといえば、中の人に外の人たちのことを伝えるということでしょうか。奈良が好きな人たちはこんなにたくさんいるんだよ、ということ、奈良の人たちに知ってもらいたいとずーっと思ってました。でも口で言ってもわかってもらえないなと感じることが多いんですよね。

やっぱり以前から言っているように、奈良好きが集まるイベントなどをしていくべきですね~。好きでわざわざ来ている人たちがいることを知ってもらうために。本格的に色々考えていきたいです。みなさまご協力お願いします。

 

しかし普通であれば目標をたてて、それを達成するために行動するのかもしれないですね(笑)私は好きなことをやったりいただいた仕事をやっていくうちに考えがまとまっていくタイプなんでしょう。

まあ根本は私が奈良を好きだからやっていること。誰かのためにやっているわけではないし。全部ひっくるめて人生だし。

よしよしよしのinよしの 開催しました

淑人乃 良跡吉見而 好常言師 芳野吉見与 良人四来三
よき人のよしとよく見てよしと言ひし吉野よく見よよき人よく見つ

(昔の立派な人が、素晴らしい所だとよく見て、喜ばしいと言った、この吉野をよく見よ。今の善良な人であるお前たちも、この聖地をよくよく見よ。)

この歌が詠まれたとされる、いわゆる吉野盟約は、

天武天皇八年五月五日→新暦換算で679年5月31日
丁度イベントの2日前ですね。ちょうど今、この季節だったんだな~。
イベント名は5年前に吉野の皆さんに来てもらったイベント名だったんですが(みほこ命名)、時期的にもいい時期だったんですね。

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2018年6月2日、3日によしよしよしinよしのというイベントを開催しました。

私たちはイベントをしても何か仕事をしても、わりと打ち上げ的なことをそんなにしないのですが、フルコトをはじめて7年たって、はじめて全員そろって旅をしました。それが去年の12月。行き先はかねてから泊まりたいと思っていた吉野の三奇楼や東吉野のルチャ・リブロさんなどなど。とても楽しい旅でした。

そのときに、三奇楼やねじまき堂を拝見させていただいて瞬時に「何かやりましょう!!!」と盛り上がりました。

というのが今回、イベントをすることになった経緯です。

とはいえ、元々吉野の皆さんとのつながりはもっと前からで、5年前、4年前のきたまちweek中、フルコトのイベントに来て吉野ならではの1dayカフェを開いてくれたのです。(その時すでにみほこさんが吉野の皆さんとつながりがあったというのもあります)

いろんな作家さんに物販、飲食で出店してもらったり、多種多様なワークショップ、吉野チームによるまちあるき、吉野町教育委員会の池田先生による吉野川流域を語る講座などなど、様々な企画を催しました。夜はデッキで懇親会バーベキューもしました。宿泊は事前に数名募集したのですが、常連の皆様ですぐに埋ってしまいました。皆さんそれぞれ満喫してくださって嬉しかったです。

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この2日間を思い返すとありがたくて嬉しいことばかりで、何にお礼をしたらいいのだろう、と考えていたのですが、とりあえず帰り際、天武天皇持統天皇にお礼をしました(笑)

何より吉野の皆様、参加してくださった皆様、ご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました。
地元の方たちがたくさん来てくれて楽しんでもらえたことが本当に嬉しかったです。

地域を愛して、地域のみなさんも一緒に楽しむ、というのは一番根本的で大切なことですね。
当然のことを身をもって実感して、2日間いろんなことに感動しっぱなしでした。
外から行く私たちだけでは、全くなにもできずに近隣の方に迷惑をかけていただけのイベントになってしまったと思います。

私は今回は「奈良が好きだけど、吉野方面には頻繁に行く機会がない」と言っている方たちに、吉野は吉野山もいいけれど、それ以外のところにも良いところがあると知ってもらって、これから何度も来てもらう機会になったらいいなあ、と思っていました。
何より上市を入り口にして行ける南部の村もたくさんある。どの方面に行くにしても、上市の楽しみ方を知っていれば、旅がさらに充実したものになると思うんです。

参加してくださったうちの常連さんたちは、イベントのWS飲食物販も大満喫した上で
ある人は4時半起きで宮滝にいって朝焼けを眺めているし、またある人はまちあるきに参加した上にさらにもういちどめぐったり、川沿いを歩いたりちょぼくのほうに行ってみたり、浄御原神社にもいったり、講座できいた、こばしから妹背山を見にいったりと
想像以上にそれぞれがそれぞれ、楽しんでくれていて、もうもう本当ーーーに!嬉しかったのです。
何人もの人が「また上市に遊びにくる!」私に言って帰っていったのも本当に嬉しかったです。みんな地元の方たちに随時よくしてもらっていたようで、エピソードをたくさん聞かせてくれました。
(私ずっと氷かいてたから報告しにきてもらえてよかった(笑))
満喫したみんながうらやましいぞーーーーー!!

というわけでうらやましいのでわたしもまた近いうちに遊びにいこうと思います。


皆様、本当にありがとうございました。

↓みなさまの反応をまとめてあります

togetter.com

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