【東京開催!奈良時代の女性たちの祈りを歩く】斎宮になった皇女たち~大伯皇女・井上内親王・酒人内親王~
上村恭子 ひめみこごよみ2018年より 大伯皇女
昨年から倉橋みどりさんのNPO法人文化創造アルカさんと奈良時代の女性についての講座で、案内人を勤めさせていただいております。
この講座は、題材にした女性たちの生涯についてお話したり、ゆかりの地を紹介したり、ツアーを組んでゆかりの地に行ったりなどもしています。
古代のことを難しくお勉強するというわけではないのです。古代の奈良に生きていた女性たちのゆかりの場所や文物からどんな思い、祈りがあるのかを知ることで奈良の旅をさらに深く味えたら。そんな思いで開催しています。
来年の1月13日、14日には東京での講座とイベントを開催することになりまして、現在参加者を募集しています。13日はまほろば館さん(募集がまだ始まっておりません)、14日はワークショップなどもあります。場所は池袋駅徒歩5分のギャラリーKさんです。
(14日の講座・WSは受付が始まっています)
↓お香のWSについてはこちらに詳しく書いています。
というわけで、講座・WS紹介の第二弾。「斎宮になった皇女たち」というタイトルで、生駒あさみがメインでお話した後に、倉橋さんと対談形式でお話する、というスタイルの講座です。タイトルは自著「天皇になった皇女たち」から使いました。
斎宮とは、天皇の即位後とにその御世の安泰を願って、神様にお使えしていた未婚の皇女のことです。初代倭姫は崇神の代の人物。飛鳥時代に制度化され、後醍醐天皇の時代まで続きました。
今回の講座では、天武天皇の皇女で、斎宮が制度化してからの初代ともいわれる大伯皇女、聖武天皇の長女で光仁天皇の娘・井上内親王、そして井上内親王の娘・酒人内親王の三人についてをお話させて頂きます。
大伯皇女は天武天皇の娘で大津皇子の姉。亡くなった弟に思いを寄せて詠んだ歌が有名ですね。大伯皇女は大津皇子が亡くなった後、701年まで生きています。大伯皇女ゆかりの地の話や、奈良以外にも名張、岐阜の話も含めて、色々とお話致します。
(ちなみに上記のイラストはカレンダーのイラストです。大伯皇女が伊勢に行った翌年、同じ年齢、同じ蘇我倉山田石川麻呂の孫である阿閇皇女(元明天皇)と、天武天皇の娘で大友皇子の妃だった十市皇女が伊勢に行くんですね。その時の「久しぶりに友達に会えた」的なイメージで描いてもらいました。)
井上内親王は前日のまほろば館では、最期の地となった五條のお話がメインとなると思うのですが、14日のほうでは斎宮に定められた日の話や、斎宮時代に起きた出来事などを重点的に、人生全般的な話をする予定です。
酒人内親王は、井上内親王の娘で桓武天皇の妃になった人物。今年の正倉院展で「酒人内親王献入帳」が出陳されていました。娘の朝原内親王も斎宮になった人物です。二人が潔斎した「春日斎宮」の推定地の話、空海の性霊集に残された遺書などから、人物像についても迫れたらと思います。
短い時間で3人について話をするので、どこまで掘り下げられるかわかりませんが、天皇の代を護っていた皇女たちの話、ぜひ聞きにいらしてください。
(こちらももうすぐ定員です。お早めに!)
お申し込みはこちらから!
【東京開催!奈良時代の女性たちの祈りを歩く】正倉院・種々薬帳の香原料を調合して~オリジナルの和の薫りを作ろうWS
昨年から倉橋みどりさんのNPO法人文化創造アルカさんと奈良時代の女性についての講座で、案内人を勤めさせていただいております。
この講座は、題材にした女性たちの生涯についてお話したり、ゆかりの地を紹介したり、ツアーを組んでゆかりの地に行ったりなどもしています。
古代のことを難しくお勉強するというわけではないのです。古代の奈良に生きていた女性たちのゆかりの場所や文物からどんな思い、祈りがあるのかを知ることで奈良の旅をさらに深く味えたら。そんな思いで開催しています。
来年の1月13日、14日には東京での講座とイベントを開催することになりまして、現在参加者を募集しています。13日はまほろば館さん(募集がまだ始まっておりません)、14日はワークショップなどもあります。場所は池袋駅徒歩5分のギャラリーKさんです。
(14日の講座・WSは受付が始まっています)
どんな講座があるのか?については上記をご覧頂きたいのですが、詳しくわからない!いう方のために、1つづつ紹介していきたいと思います。
上村恭子 ひめみこごよみ2018年より
1月13日は募集が開始してから紹介するとして…
1月14日のほうですが、まずはお香のワークショップのお話から。みちおかさんは、普段から天然香原料・香木を使った手づくりお香講座などをされている、薫物屋香楽(たきものやからく)認定 香司です。ことのまあかりでも何度かワークショップをしていただいています。
また、「奈良時代の女性たちの祈りを歩く」で題材にした女性たちのお香を作っていただいたりもしています。(店頭販売しております)
奈良は鑑真和上が、お香の調合を初めて伝えた地と言われ正倉院にも、当時の香原料が残っており、漢方生薬やスパイスと同じものを多く使用いたします。
ご縁の深い奈良の地で当時に想いをはせながら、天然香原料は心身に安心安全でお香の本来の目的、歴史、各原料の効能なども学びながら楽しくお香を手づくりすることを伝えています。
そう!。お香、というとなんとなーく京都っぽいイメージもあったりしますが、元々は鑑真和上だったり、光明皇后が正倉院に残したものだったりと、奈良に深いゆかりがあるのです。
「奈良時代の女性たちの祈り」のワークショップですので、正倉院の種々薬帳に伝わる香原料を調合して自分だけのオリジナルの香りを作ってもらいます。最初にみちおかさんが香木の話をしてくださるのですが、それが本当に興味深いのです。古代から使われてきた香木の歴史について、様々なことを知ることが出来ますよ。
今回は1回目12時~14時が「練り香水(塗り香水)」のWS。吹きかける香水などではなくて、クリーム状のものになります。手首や耳の後ろや首すじなどに塗ると、あまりきつくなくふわっと香ります。普通の香水より持ち歩きしやすいので、最近使っている方も多いようです。(ありがとうございます練り香水のWSは満席となりました!キャンセル待ちのみ受け付けております。)
※会場レイアウト変更のため、どちらのお席もまだ若干受け付け可能となりました!
2回目 の塗香作りは15時30分~17時30分。密教系のお寺で、お堂の内陣に入る際に僧侶の方から手に頂いたことも有る方もいらっしゃるかもしれません。身を清めるためのお香です。お堂に入る前のみならず、心を落ちつけたりするときなどに使用します。自宅で写経をされている方は、お写経を始める前に使ってもいいですね。
古代から使われてきた香木とおなじもの使って「自分の好きな香り」を作ることで、古代の人たちと香りで繋がることができるような気もしますね。
追記!講師のみちおかさんから
今回、塗香つくりの参加者さまには正倉院にある筆(奈良筆)を復元されておられる「文殊房」製の塗香入れをお持ち帰り頂けることになりました
とても可愛いオリジナル塗香入れです
こちらもぜひお楽しみにしてください
とご連絡がありました!素敵ですね!塗香作りWSはまだ募集中です~!ぜひお越しくださいませ~!
現在少しだけお席に余裕があります。ぜひご参加くださいね!お申し込みはコチラから。
次回また別の講座・WSの具体的な内容についてお知らせしますね。よろしくお願いします!
10冊目の奈良旅手帖
ブログでのご報告が遅くなってしまいましたが、奈良旅手帖2018、発売しました。
毎年発行している奈良旅手帖ですが、今年は10冊目、節目の年になりました。
私は今奈良県在住ですが、2014年までは東京に住みながら、奈良に通っていました。現在ほど情報が気軽に手に入らなかった頃に、奈良の情報に特化した手帖が欲しいなと漠然と考えていました。もともとmixiの「奈良を旅する」といコミュニティの管理人をやっていたこともあって、コミュニティのオフ会を開催した際に、参加者の皆さんの意見を聞いて、決意しました。元々ふんわりと「作りたいな」という気持ちがあったので、当時DTPの学校に通っていました。(記憶が怪しかったのですが、今確認してみたら皆さんの意見を聞いて決意を固める前にDTPの学校に通い始めていました。)4月に決意して、5月にコミュニティ参加者から意見を募り、約半年で1冊目の2009年版が出来上がりました。学校を卒業してすぐでした。
それから2018年版で、10冊目の手帖の発行となりました。これも毎年協力してくださっている皆様、購入してくださっている皆様のおかげです。本当に本当にありがとうございます。
東京に住んでいた頃は、編集作業が忙しくなる9月ごろは奈良に行くことができず、9月の行事やお花が何があるのか知っていてもなかなか行けないというジレンマに陥っていましたが、引っ越してからはそのあたりはクリアできて、9月の行事には色々いけるようになりました。(笑)
よく、なぜ表紙の数が多いのかと聞かれますが、「奈良」と一言で言っても、それぞれに好きな奈良があると思うんですね。仏像、自然、歴史、遺跡、考古遺物、鹿、奈良といっても様々です。毎年1つの奈良ではなくて、好きな奈良を選べる楽しみもあるといいなと思って、複数の表紙を作っています。これまで表紙デザインにもご協力してくださった皆様、ありがとございました。
1冊目なんて、本当によくわからないまま作ったのに、色々な方の協力で、奈良のたくさんのお店に置いていただきました。(「奈良旅のたまもの」にも書きましたが、大きな修正があったりもしました。)2冊目は2010年版で遷都1300年祭だったこともあって、たくさんの方からのご要望があり、この年が一番販売したと思います。
一時期出版社経由で全国の書店で販売していたこともあったのですが、本屋さんで間違って前年のを買ってしまったという声も頂いたこともあり、全国流通はやめにしました。それから自分のところで出来る範囲で販売しています。
この10年で多くの方と知り合い、取材もして頂きました。(もっとたくさんの媒体に掲載していただいていますが一部のみこちらにリンクを貼っています)
手帖を作っていたことがきっかけで、新井や砂川と知り合い、フルコトをはじめることになったのも大きな出来事でした。
奈良が好きな人たちがたくさんいて、毎日のように奈良を遠くからも近くからも思ってるということ。そういう人たちが奈良をもっと楽しんでもっともっと深く愛し続けてくれたらいいなあと、願っています。
そして、奈良を愛して何度も来てくれる人が奈良を大切に思う気持ちを、もっとたくさんの人に知ってもらいたいです。奈良で生まれ育った地元の人や、奈良で観光誘致をがんばりたいという方たちこそ、奈良を愛している方たちの声を聞いてみて欲しいです。
お店をしたり、本を出したりしていることもあって、本業は何なのかとよく聞かれますが、私の行動原理は基本的に、奈良が大好きな人たちと、より一層奈良を楽しみたい。ということです。皆さんこれからも一緒に奈良を楽しみ、愛していきましょうね。
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今年は、1冊目から購入してくださっていた皆さんに写真を送っていただくようにお願いしていました。数名の方がお送りくださいました。ブログやSNSに掲載可な方の分をアップさせていただきますね。
裕子様 毎年本当にありがとうございます!!毎年ご予約のお名前をみかけるたびに安心します(笑)今後もよろしくお願い致します。
桂花様 泣かせる文章もつけてくださいました。ありがとうございます(笑)25年・・・が、がんばります・・・それまでお互い元気でがんばりましょう(笑)
N澤様 いつもいつも、お気にかけて頂いて本当に感謝しています。いつもお手紙嬉しいです。なかなかお返事できませんが、奈良に来る際にはまたお声がけくださいね。
N村様 1冊目発売の年に奈良にいらしてからずっと使っていきたいと言ってくださって本当に嬉しいです~。本当にありがとうございます!これからもよろしくお願いします。
もっとたくさんの方がいらっしゃるとおもいます。本当にありがとうございました!
ほかの出版物も含めて、今後ともよろしくお願い致します。
井上内親王生誕1300年新作能「斎王」奉納
去年の3月に五條に行った際に、こんなブログを書きました。
井上内親王の誕生をお祝いする、ということに感動して書いたエントリでした。
この後私は倉橋みどりさんとの講座でツアーを組むことになり、今年の5月に五條で井上内親王に思いを馳せるツアーを敢行いたしました。20人近くの参加者の皆さんと一緒に井上内親王ゆかりの場所をめぐるツアーでした。普段参拝できないお寺さんや本宮での正式参拝、源兵衛さんの心づくしのお料理、見た目も可愛くてとっても美味しいクリアンさんのお土産のお菓子まで、五條の皆さんにもたくさんご協力を頂いて、とても素晴らしいツアーになりました。
奈良時代の女性たちの祈りを歩く - 井上内親王五條ツアー開催致しました!... | Facebook
そして、このツアーをする際にお知り合いになった日本画家の杉本洋先生が中心となって新作能「斎王」の奉納を進めておられました。ツアーの日にも杉本先生にもお話をして頂きました。そしてその奉納が行われる10月8日、私も参加してきました。
当日は久々にいいお天気で、ちょっと夏が戻ってきたかな?と思うくらいに汗ばむ陽気。神社に到着すると、縦ではなくて横の紅白の幕が目に入ります。今回のために吉岡幸雄先生が染められた幕とのこと。実は一番上の段が、五條の茜をつかった赤根染めなのだそうです。ほかは五條以外のいろいろな紅で染めていますが、五條の赤根は落ち着いて深みのある赤でとても美しかったです(写真だとわかりにいくですが)
会場はこんな感じで影向の松も!
客席は日差しが少しづつのびて過ごしやすかったのですが、舞台の上はずっとライトが照っているように明るい!ので演者の皆さんは相当暑かったのではないでしょうか。お能の初心者にもわかりやすストーリーで、1時間半あっという間でした。
最後に井上内親王が舞うのですが、その時に、もともと日差しがあるのにさらにパッとスポットライトが当ったかのような場面があり、驚きました。もちろんそんなライトはどこにもないです。そして蝶々がたくさんみにきていて、ふわっと心地いい風が通り過ぎるのも何度もありました。神社の提灯も何度も何度もふわふわと揺れていたそうです。
5月のツアーの際に五條本宮の宮司さんが、井上内親王が喜んでいるとお祭りのときはよく晴れる、というようなお話をされていました。喜んでいらっしゃるんだなあ。
生まれて1300年たって。こうして五條の土地に暮らす人たちが内親王の誕生をお祝いする。改めて本当に凄いことだと思います。こういうふうに時間を飛び越えられてしまう人々がいるところ。昔生きた人たちを大切にしているところが、私は大好きです。
今回は本当にありがとうございました。
井上内親王のお父さんゆかりである東大寺近くの能楽堂でも、いつか上演してもらいたいなあと願っています。
五條にもまた遊びにいきます。
この写真はこの日のために特別につくられたお菓子井上内親王生誕1300年記念「斎王餅」。
五條の柿を使用した柿餡を茜染めの復興を願い赤根染めの色に見立てた皮で包んでいます。美味しかった!
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倉橋みどりさんとの講座は次回、11月8日に登大路ホテルのランチを一緒に食べながら楽しむ県犬養橘三千代です。井上内親王のお母さんは県犬養橘三千代と同氏族の県犬養氏の女性です。そのこともちょっと触れるかもしれないです。まだお席に余裕がありますので、よかったらぜひご参加くださいね。お申し込みはこちらから。
天皇になった皇女たちを作りたいと思った理由
新刊の発売イベントも一通り終わりました(東京の講演は出版記念イベントという形ではなくて、講座という形でお話します)。ご来場くださったみなさま、場所を提供してくださった書店の担当者の皆様、本当にありがとうございました。
啓林堂さんでは月末の30日まで上村恭子の原画を含めたイラストとフルコトの雑貨を販売しておりますので、近くにお立ち寄りの際はぜひよろしくお願い致します。
イベントでもお話しましたが、この本を作りたいと思った理由に古代の女性天皇を含む、古代の女性たちの存在に私が救われたことがある、ということがあります。
日本書紀や続日本紀などの歴史書を読み、奈良の様々な場所を訪ねていくことで、古代に生きた女性たちの生き生きとした姿を知りました。「女性の役割」というものを押し付けられて、それに反発して生きてきた私としては、(当然身分や状況は違いますが)様々な女性の生き方を知ることで、楽になった部分というのが確実にありました。「女だから」とされてきたことは別に昔から当たり前じゃない。と思えるきっかけになったのが古代の女性たちでした。そんな古代の女性たちの姿を、日本書紀や続日本紀を中心にまとめて、奈良のゆかりの土地を訪ね、その人に思いを馳せる本を作りたかったのです。さらに美しいイラストで女性たちのイメージを膨らませるために、イラストもふんだんに取り入れたいと思いました。
また、様々な資料を読んでいると、人物の事績を語る際に性格まで決めつて記載しているものが結構あることが多かったのです。「こういうことをしたんだからこういう性格のはずだ」と決め付けていることにもやもやしていて。そういうふうに書きたいなら小説を書いたらいいのに、と思ったことが何度もあったことも、今回の本を作った理由のひとつです。なので、人の目を引くようなセンセーショナルな見出しもありませんし、基本的に日本書紀や続日本紀に記載されていないことには触れていません。たとえば、「この人物が犯人のあの事件に触れていない」とか思われるかもしれませんが、その事件の犯人がこの人物とは実は書いていないんですよね。どこにも。
また、いつも「病死」とされている人だったり、自ら館に火をかけて死んだとされている人も、実はどこにもそれが書かれていなかったりもします。わりと通説と思われているようなことも実は後世の人間の想像、思い込みが入っていることも多いんだなあと、この数年の古事記・日本書紀にまつわる仕事をしていて感じることでした。なので、そのあたりをもう少しフラットに書いた本を作りたかったのです。
再婚相手の皇后になり自らも二度即位した皇女、二度目以降の男女の交わりを断ることを公言した皇女、夫にも息子にも先立たれ自らが即位し卓越した政治能力を発揮した皇女、息子の遺志により即位した母、生涯独身のまま即位した皇女、史上唯一の皇太子となった皇女などなど。様々な女性がいて、どんなふうに生きたのか。知って、奈良を旅して、彼女たちの思いが息づいているこの土地を感じてもらいたいです。
編集さんの案で年表も入れています。これがかなり旅をしているときにも、役にたつと思いますし、今の自分の年齢だとこの人はこんなことがあったのね、と知ることもできます。ぜひ活用してください。
イベントでも聞かれましたが、次に古代の女性たちをテーマに本を作るなら、奈良以外も含めて、全国のいろんな社寺や史跡に残る、古代の皇女にまつわる伝説・縁起、由来、由緒などをまとめた本を作りたいと思っています。さらにニッチなテーマなので出版社から出していただけるかはわかりませんが。もし無理でもいつか、自費出版で少部数でも出したいなあと思ってます。奈良だけではなくて、日本全国各地で。(善光寺の縁起に斉明天皇が登場すること、持統天皇と三河国、千葉の印旛沼と不破内親王のこと、北陸の元正天皇関係、近江の元明天皇関係、伊勢の斎宮のことなどなど。)いつになるかわかりませんが作りたいものを作っていこうと思います。
「天皇になった皇女たち」のご購入は全国の書店さん
またはこちらから
今ならフルコトからご購入いただくと、上村恭子イラストのメモ帳がつきます。
などでお求めください。
「奈良で出会う 天皇になった皇女たち」のイベントのお知らせです。
イベントの情報はこちらから
- 9/3 14時~ 啓林堂書店奈良店 トーク&サイン会(トークはどなたでも無料でご覧いただけます。サインは啓林堂書店さんかことのまあかりでお買い上げの方のみになります。レシートをお持ちください)
- 9/3 18時~ とほん(大和郡山)トーク&サイン会(後半は生駒、上村も所属しているココトソコノ制作室発行の「比礼ふる」のイベントになります。比礼ふるは8/30頃から一般発売いたします。
- 9/12 19時~ 枚方 T-SITE トークイベント(サインもします)。1500円で軽食つきです。少人数でざっくばらんにトークが出来ればと思っております。【イベント】「奈良で出会う 天皇になった皇女たち」出版記念トークイベント | 枚方 T-SITE
追加があればまた下記に記載していきますのでよろしくお願いします~。
見本誌も手元に届き、綺麗に印刷して頂いたことに感動しきりです。久々に出版社経由での書籍発売になりました。編集さんがいることの安心感と頼もしさ、自分が編集ディレクションの仕事をしているからこそ編集さんの仕事の素晴らしさがよくわかりました。自らの仕事ぶりを省みる機会にもなりました。私は作家じゃないし、研究者でもないのですが、その立場だから書けるものを書いたつもりです。本書を通じて、読んでくださる皆様の想像の一助になれたらと思っています。
特設ページを作ってみました!ちょっとだけイラスト公開もしております。
奈良で出会う 天皇になった皇女たち 8/30刊行します
2017年8月30日に、淡交社さんより「奈良で出会う 天皇になった皇女たち」という本を上梓致します。
古代の女性たちがどんな生き方をしたのか、6人の天皇になった皇女たちの人生を辿り、奈良県内(一部県外もあり)ゆかりの場所を紹介した本です。
昨年、倉橋みどりさんと「奈良時代の女性たちの祈りを歩く」という講座をはじめてからますます、古代の女帝や皇女たちについて魅せられていきました。
現代の私たちの目の前に存在している遺跡、仏像、建築物の造形自体も好きなのですが、それをいつ誰がどういった思いでこれを作った、作らせたのかということを知るたびに、本にまとめたいなという思いが強くなりました。
歴史書は彼女たちの意志が「本当に」どこまで反映されているのかはわかりません。でも確かにここに存在していて、様々な思いを胸に生きていた。そのことを日本書紀や続日本紀の記述を元に、私個人の思いも込めて記しました。
表紙から中身にいたるまで、上村恭子さんの美しいイラスト満載の本です。女帝24点、皇女(と光明皇后)は各1点づつ。女性たちのイラストはすべて書き下ろしです。
古代の情景のイメージを手助けする恭子さんのイラストもぜひお楽しみください。
イベントお知らせ
※8月20日から、啓林堂書店奈良店さんで「上村恭子作品展」開催。発売日の8月30日からは本書の原画も展示します。(9月末までの予定)おでかけフルコトも開催しますので、フルコトの雑貨も販売します。
そして9月3日(日)には生駒あさみと上村恭子のトーク&サイン会を開催しますので、ぜひいらしてくださいねー。
◎本書でとりあげている女性
皇極(斉明)天皇